『Claim Victory (Bad Ass Temple Ver.)』の歌詞をクリスチャンが深掘りしてみた

信仰の経緯

興行収入23億円を突破した映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle Final-』、ご覧になった方も多いでしょうか?

映画『ヒプノシスマイク』が最高だった」という記事にも書きましたが、私も2月21日に公開し始めて数日後に見に行ったらかなり深い沼に落ちて結局13回見に行きましたw

同じ映画を13回も映画館まで見に行ったのは初めてです。

ライブというものもそれまで行ったことがなかったのですが、生まれて初めて参加しました(抽選落ちたので家で配信参加)。

いろいろな初めての経験をさせてくれた、私の中では大きな作品の一つです。

ヒプノシスマイク(以下「ヒプマイ」)ってどういう作品なの?というのは上記の記事に書いているのでご確認いただきたいのですが、簡単にいうと人気声優陣によるラップバトルが繰り広げられる音楽コンテンツです。

歌やドラマトラックがメインの作品です。

最近ヒプマイのいろいろな歌を聞きながら、改めてラップって奥が深いなと感じています。

噛めば噛むほど味が出るガム的な、歌詞を見れば見るほど返し方の上手さや意味の深さなどが伝わってきます。

中でも最近くぅぅうぅぅぅぅと身に染みて好きな歌詞を紹介させてください…!

※以下、解釈はあくまでも個人的なものなので、一個人の意見としてこの先ご覧ください。

映画のために作成された新規曲『Claim Victory (Bad Ass Temple Ver.)』で好きなリリックがあります。

築いた結束(unity)

この好機(opportunity)

踏まぬ

取りこぼす道

韻の圧

実らす

無花果

禁断の果実

誰がアダムで誰がイブ?

猛毒入り林檎の飴細工

甘い言葉を誰が聞く?

藪蛇の誘いは跳ね返す

引用元:https://www.uta-net.com/song/374689

勘解由小路 無花果(かでのこうじ いちじく)という女性キャラのリリック(前半)に対し、四十物 十四(あいもの じゅうし)という男性キャラが返しているこの部分、思いっきり聖書の内容ですね。

ラップは多くの人に伝わりやすいように一般的な言葉や日常的な言葉を使うそうで、他のヒプマイの曲を見ても聖書の言葉がちょこちょこあります。

日本では聖書の言葉は「一般的」ではないかもしれませんが、ラップ自体はアメリカというクリスチャンの国で生まれた文化と考えると聖書の言葉は一般的な部類に入るのでしょうね。

私は聖書を学んでいたので、これを聞いた時うおおおおおと内心とても盛り上がりました(笑)。

このリリックの元になっている聖句はこちらかと思います。

主なる神はその人に命じて言われた、「あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。 しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」。

創世記 2:16-17

「禁断の果実」とは「善悪を知る木からは取って食べてはならない」とおっしゃったものを指していると思われます。

無花果というキャラの名前にかけて「無花果 禁断の果実」という流れも好きです。

聖書にも無花果の木はイスラエル民族の象徴として出てきますし、イスラエル民族は旧約時代の中心的な民族=中央区!という深みを感じました。

参考聖句:エレミヤ書24章

(1-2節:バビロンの王ネブカデレザルがユダの王エホヤキムの子エコニヤおよびユダの君たちと工匠と鍛冶をエルサレムからバビロンに移して後、主はわたしにこの幻をお示しになった。見よ、主の宮の前に置かれているいちじくを盛った二つのかごがあった。 その一つのかごには、はじめて熟したような非常に良いいちじくがあり、ほかのかごには非常に悪くて食べられないほどの悪いいちじくが入れてあった。)

それからの善悪を知る木~の流れ~うおーっ!と聖書を読んでる身としてはテンションが上がりました。

それに対する十四くんの返答にも美しさを感じました。

さて主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった。へびは女に言った、「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」。 女はへびに言った、「わたしたちは園の木の実を食べることは許されていますが、 ただ園の中央にある木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」。 へびは女に言った、「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。 それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」。 女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。

創世記 3:1-6

「取って食べると、きっと死ぬ」→「猛毒」

「その木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われた」→見た目が美しくおいしそうに見える「飴細工」がかけられた「林檎」(「禁断の果実」)

って、返し方が美しいっ…!

さすがっス…!

引用した聖句の通り、イブ(エバ)はへびの「甘い言葉」に惑わされ善悪を知る木を食べてしまいました。

しかも、アダムにも勧めて食べさせるということまでしました。

つまり女の甘い言葉に惑わされて男も堕落してしまったわけです。

だからこそといいますか、この十四くんの歌詞に彼の強さを感じます。

「甘い言葉を誰が聞く? 藪蛇の誘いは跳ね返す」

女の「甘い言葉」は元をたどればへびの言葉です。

へび(女)の誘いは「跳ね返す」、誘惑されようが屈しない十四くんの精神的な強さを感じます。

男である十四くんが「誘いは跳ね返す」というのがグッときます。

ちなみにどうして「へび」ではなく「藪蛇」なのだろうと思って「藪蛇」という言葉の意味を調べてみました。

【藪蛇(やぶ‐へび)】

《「藪をつついて蛇を出す」から》よけいなことをして、かえって自分にとって悪い結果を招くこと。「文句がとんだ―になる」

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

これ、(超)意訳すると「よけいなことすんな結果が悪くなるのは分かってんだ誰がお前の言うことなんて聞くか!!!」ってことですか十四くん…!?思っていたより意味が深い~!とテンションが上がりました。

十四くんがいじめに遭ってつらい過去を抱えているという噂は聞いていたのですが、ヒプマイのコミカライズを読んだら想像以上にひどいいじめで驚きました。

自殺までしようとしていたのに、苦しみに勝って生きることを選んだ十四くんの強さにものすごく感動して号泣しました…。

そのような経緯があって、私の中では「十四くん=精神的にとても強い人」というイメージがあります。

今回紹介した歌詞がまさに十四くんの屈しない強さを感じさせるものだと思っていて、とても好きです。

ヒプマイについてまだまだ知らないことの方が多いですし、もっと深い意味があるとは思いますが、聖書的な観点で自分なりに歌詞を深堀りしてみました。

これめっちゃ楽しいですね。ラップってすごいですね。

短い言葉でしかも韻を踏みながらここまでメッセージを凝縮できるってすごいことだと思います。

また、書きながら改めて自分は言葉や表現、言語が好きだしそれが持つ力への関心が強いのだなと気づかされました。

気が向いたらまた別の曲や歌詞を深堀りしたいと思います。

まだまだ世話になるぜヒプノシスマイク!!!

今回ご紹介した曲、とってもかっこいいですしなんと公式が無料で配信してくれているので、気になった方はぜひ聞いてみてください(^^♪

ここまで読んでくださりありがとうございました!(^^)!

ラップって、

楽C~!!!

この記事を書いた人
こころ

2015年8月に適応障害の診断を受け、2019年2月から1年1か月休職し退職。今は障がい者雇用枠で働いています⭐︎
自分の心理を分析しながら、心の傷を癒していっています(^^)
キリスト教福音宣教会会員として神様の愛を学びながら、自分と他人を愛せるように頑張っています☆
ディズニー大好きで、特にベイマックスが大好き!(●ー●)
ディズニーのアトラクションは、ベイマックスのハッピーライドが1番好きです!
(詳細については↑の「”こころ”」をクリック☆)

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