最初の2週間
休職して間もなく2週間。
正直、精神的には休まりませんでした。
何が原因かというと、会社の残った人々に対する「申し訳なさ」。
いざ休職というチケットが目の前に現れても
「一度休んだら二度と戻れない気がする」
「私が休んでいなくなった分、この仕事誰がするんだ?他の人にめちゃ迷惑をかけてしまうからあり得ない!駄目でしょ」
「私はまだ頑張れる、いけんじゃないか」
「このくらいで休むなんてダメだ!」
とものすごく葛藤しましたが、いざ休職してもやはり葛藤に苛まれました。
「私が休む分、他の人達に仕事が回る。迷惑をかけて本当に申し訳ない」
「『(上記理由で)仕事押し付けられた』って恨まれたらどうしよう」
「ていうか間違いなく一人は絶対きれて怒っている。どうしよう、怖くて戻れない。怒っているけどその怒りを極的押さえつけているあの顔を想像するだけで呼吸困難になる」
「こんなんで休んでしまって申し訳ない」
というような具合で、会社のことがどうしても気になってしまったり、復帰できるのかと不安になったり、とりあえず1ヶ月休みもらったけど実際どのくらい自分は休むのだろうかとか、いろいろ気になって頭は休まりませんでした。
休職し始めは、仕事のことがどうしても気になる人が多いって医者も他の休職経験者も言ってたけど、自分もぴったり当てはまった。
特に私は、このサイトについてのページにも書きましたが、エリート街道まっしぐら突き進んでいたので、「休職」という期間が私の人生に入り組んでくるなんざ夢にも思っていませんでした。
計画にはなかった。こんなはずではなかった。
「どうしてこうなっちゃったんだろう」って思って虚無感に襲われたり、平日は時計を見ながら
「今頃会社では皆~をしている時間だ」
「お昼休憩入った」
「他の人は皆一生懸命働いているのに、私はここで何をしているんだろう」って訳のわからない涙と自責の念とに襲われたりしました。これはまだ調子悪い日にはある。
頑張って「良い子ちゃん」で生きてきた自分の努力と成果がガラガラと崩れ落ちていく感じがして、その面でも失望感に満ちあふれていました。
「今まで頑張って生きてきた『良い子』はどこに行ってしまったんだろう」。
私は「良い子、優等生」として生きてきて人生うまく生き延びてきたと思っていたのに、「良い子」という仮面をかぶり続け無理をしたばかりに、自らそのレールから外れてしまった。
なんだか今までの生き方がバカらしかったみたい。おかしかったみたい。
乾いた笑いが出そうになる。
エルサへの共感性MAX。Let it go だよ本当に。
日本語版だと前面的には感じられませんが、英語版は前半の歌詞の中に「良い子でいなさい、いつもそうでなければならない」とエルサがお父さんに言われ続けていた言葉が出てきます。
そこからの”Let it go.”(放っておけ、忘れちまえ)。
からの後半では「あの完璧な少女はいなくなった!」みたいな歌詞が出てきます。
いやーエルサわかるわー。なんかねーいいよねーもうねー。
「私は一生懸命に自分を殺して『良い子』を演じて、何をしていたんだろう。私は何をしたかったんだろう」
なんだか本当にばからしく思えてきて、何日もぼーっとしてました。
でも、今は「休職してよかったな」って。申し訳なさより、感謝の方がだんだんと大きくなってきて落ち着き始めました。
一日中御言葉を読んで、「あーそうだそうだ!これこれこれ!これが正しい!本当にそうだー!」って真理を味わうのが本当に幸せ。すごくうれしい。
私の根本の喜びを取り戻す時間ができたからです。
また信仰を持ちながら生きる中で、信仰的にも「良い子」になろうとしてしまっていた自分自身に気づけたからです。
「~ができていない」
「~をする自分はダメだ」
「御言葉に出会ってもう7年も経っているんだから、こんなにも御言葉を理解できていないなんて私はダメだー!」
…教会というか、信仰の世界でも会社とまったく同じことしてたんですよねw(;’∀’)
「良い子」でないと、神様に見捨てられるんじゃないかとか、教会の指導者から冷たい呆れたまなざしで見られるんじゃないかとか、恐ろしい妄想をしていました。
誤解のないようにはっきり記載しますが、そんな人を見下すような指導者はうちの教会にはいません。
特に私が通っている教会はなぜか皆、基本笑い上戸気質でいつも誰かが爆笑しています。
「え、どうしてそこで笑う?何がおもしろいん?」っていうところでも誰かしら手たたいて爆笑しています。それを見て笑いのウェーブが起こります。実に愉快です。
指導者たちもすごくフレンドリーだし、気さくに話しかけてくださるし、天然な人多くて、話が通じているのかいないのかみたいなぶっとんだ会話ができてとても面白いです(笑)。
中には見下しちゃう時もあるっていう方もいるかもしれませんが、基本善人なので受け入れよう、理解しようとしてくださっているのではないかと思います。
話がずれましたが、社会でも「良い子」でいようとしたらかなり生き辛いし辛いし苦しいし、信仰世界でも「良い子」は求められていないから、この機会にきれいさっぱり「良い子」を捨ててしまおうという
神様からの時間のプレゼントなのかなぁと思えるようになってきました。
この時に、どうして休職に至るようになってしまったのかなとか、自分のどこを直し、どんなところを伸ばすか、長所と短所はどこなのか、自分はどのように生きて何をして生きていきたいのか等々
様々に自分と向き合って、自分をきれいさっぱり整理整頓したいなと思っています。
ということで早速、何が辛かったのか振り返ってみました。
何が辛かったか
振り返るとなかなか辛いものはありますが、二度とぶり返さないように、ちゃんと向き合って処理をする気持ちを込めて書きます。
「→」は自分の気持ちとか感情とか自分なりに考えた問題点や反省点とか、本当にただのメモです。
・助けを求められなかった
→「本当に今日これできません。せめてこれだけ手伝っていただけませんか」と求めた時「辛いのは皆同じです」と言われて、それ以来求められなくなった
→「助けを求められない自分、相談しない自分が悪い」と思った
→人手不足が大きな原因
・締め切りに追われるのがきつかった
→焦ってしまう性格は問題あり
→職業上仕方ないところはある
・真面目すぎて手を抜けなかった
→手を抜くところ、力の入れ具合は調整すべきだった
→「ふられた仕事は適当にやれば?」とアドバイスを受けたけど、「ミスしたら後で責任問われるのは私だからな」と思って手を抜けなかった
・上司の口がきつい
→「言い方考えろよ」と思ってイライラした
→「穏便に事を済ませればいいのに」とか、人に期待して求めたのは良くなかった
・せっかく頑張って作ったテストに「こんな問題ある?」みたいな酷いコメントを書かれる
→酷い原稿をそれでも直したのに、その頑張りを認めてもらえなくて悲しかった
→褒めてもらえなくてダメ出しばかりで失望した、「やはり自分はダメ人間なんだ」と思った
→頑張った自分を誰かに認めて褒めてほしい、わかってほしかった
→「頑張っても私は結局ダメなんだ、認めてくれる人はいないんだ」と思った
→「真に受けなきゃいいのに、言葉の剣が胸に刺さって抜けない自分が悪い」と自分を責めた
・怒られるのが怖くて、びくびくしながら作業をしていた
(短気で頻繁にブチ切れる人が同じ部署にいて、その人に怒鳴られたくなかった)
・周りの人のイライラの波長を受けまくり、ひどく疲れる
→「イライラしないでよ、気分悪くなる」と思う一方で、そんなことを人に求める自分を責めた
・パートさんが使えなくて、同じことを何度も言わなきゃいけないことに疲れた
→「なんでこんなこともできないんだ何年やってると思ってんだー!」とキレまくってたけど、後で「期待する自分が悪い」と心の中で自分を責めていた
振り返ってみると、結構自分を責めている(笑)。
そして相手への期待が大きいですね(;^_^A
「こうしてほしい」もだし、承認欲求も強い印象。
いやーこれは鬱病になりやすいタイプの典型じゃないか?
多分まだまだ他にもたくさんあるんだと思いますが、これ以上は思い出せないのでこの辺で…(;^ω^)
思い出したら追記するかもしれません。
この記事を書いた目的
最後に、休職に関して今回のを含めて3つほど記事を書きましたが、ちゃんと目的があります。
ただ「辛かった」と言いたかったのではありません。
少しでも「これ分かる!」とか「私もこういうの辛い~」とか、気持ちが分かってしまったり、当てはまったりする方がいるならば
私みたいになる前に、自ら気を付けて自分を労わってあげてください。
これを伝えるために記事を書きました。
本当は感情とかどう考えたかとか、頭の中を全部さらけ出すのは非常に恥ずかしかったから嫌でした。
でも、私みたいに倒れないでほしい。
もちろん休んだ方がいい方もいるとは思うので「休むな」と言っているわけではありません。
ただ倒れる前に、崩れる前に、周りにもっと助けを求めるとか、働き方改革を自らするとか、もっと頻繁に休むとか、できることがあればぜひ試してほしいです。
自分にしか自分の痛みや限界は分からないから、誰かが何か言ってきたとしても
「無知な奴め。神でもないくせいに、お前に私の何が分かるんだ。憐みの心がない可哀想な人だな」と心の中で憐れんであげればいいですよ。
「辛い」と感じるパロメーターは人によって違うんですから。
誰にも理解されなくてもいいんです。ただ、自分が自分の味方になってあげてください。
そして、神様はご存じだから安心して自分を労わってあげてください。
ただでさえ疲労困憊してHPゼロに近い自分に対して、自ら鞭を打つようなことだけはしないでください。
それが、休職シリーズで伝えたいメッセージです。
誰か一人でもこのメッセージが届き、救われる方がいたら幸いです(*ノωノ)