現在進行中の鄭明析(チョン・ミョンソク)牧師(以下「先生」)に対する裁判ですが、昨年第一審が終わり、今年から第二審が始まろうとしています。
その中で、裁判に対して個人的に疑問に思ったことを書こうと思います。
あくまでもこころ個人、一会員の感想です。その前提でお読みいただきますようお願いいたします。
「洗脳」状態で拒絶不能だった?
検察官は「強制わいせつ行為があったことを事実とした前提」で、さらに「(先生が)洗脳を通じて反抗できないようにして性加害をした」と主張しているそうです。
今回はこの「洗脳」が本当にあったのかという点について個人的な見解を書きます。
検察官の主張
・「先生が再臨イエスまたはメシヤと自称したり、仰ぐようにし」た
・「先生の言葉は神様の言葉だから、これに逆らえば、癌にかかったり、事故が起きたり、地獄に行くと恐怖感を植え」た
・「先生の性的な身体接触行為は新郎の新婦への愛のしるしだから疑うなといいながら、先生の性的身体接触(わいせつ、姦淫)について抗拒不能な状態に駆り立てた」
それらしい主張ですね。何も知らずにこれだけ聞いたら、筋が通っているように感じて納得してしまうかもしれません。
では、実際はどうなのでしょうか?
実際はどうなの?
まず、検察官は「洗脳、洗脳」といいながら、誰がいつどのように洗脳したのかについては言及していないそうです。
それは「洗脳により反抗できない状況にあった」ということの事実の特定になるのでしょうか?
また、先述した検察官の主張について、私は11年以上キリスト教福音宣教会にいますが、どれも聞いたことがありませんw
説教中に寝ていたわけではありません。
たまに居眠りしますけど、そういうときはあとから説教の文章を読みなおすので、本当に聞いたことがありません。
御言葉は好きな方なので逃さず聞くようにしていますが、そんな内容は出たことがありません。
そういう噂も聞いたことがないです。
「洗脳した」と主張するのであれば、誰がいつどのように洗脳を行なったのかはっきりとした根拠と証拠を見せてほしいなと思います。
根拠も証拠もないただの主張をもとに裁判が進んでいること自体に疑問を抱きます。
キリスト教福音宣教会の会員たちは洗脳されているの?
ここで洗脳の定義を見てみましょう。
〘名〙 その人の主義、思想を根本的に改造すること。第二次世界大戦後の中国で、反革命分子とされた人々に対して行なった、精神的・物理的圧迫による思想改造の工作をさした語による。
洗脳(せんのう)とは? 意味や使い方 – コトバンク (kotobank.jp)
簡単にいうと「自由意思がない、考えてはいけない」ということですね。
ほお…。
えっと…
私…推し事でアメリカまで推しを追いかけに行ったのですが…。
日本のディズニーにもほぼ毎月行っていますが…。
仮装という名のコスプレとかEnjoyしちゃっていますが…。
冬コミにもデク(緑谷出九)で参戦しましたが…。
小物まで自作して超エンジョイしましたw
ていうか会員たちで旅行とかボウリングとか行くし、普通に一般企業で働いていますが…。
参考「鳥取県癒し旅行~自由人が旅をするとこうなる~」「悟り深かったボウリング大会」
映画を見にあちらこちらの映画館に行ったりグッズを買いにお店に行ったりとかも普通にしています。
メンクリもキリスト教福音宣教会とまったく関係ない普通の病院に毎月通院していますし、体の具合が悪くなったらキリスト教福音宣教会とまったく関係ない病院を利用していますが…。
その辺どう受け取られているのでしょうか(;^_^A
私の周りの2世の子どもたちも普通に保育園や幼稚園、小中高大学に行って、就職もして、遊びに行って、学校の友達とも遊んで、ボランティアにも参加して、鉄道好きな子はわざわざ博物館に行ったりもして、会員ではない子どもたちと同じような生活をしています。
一部「信仰スター」と呼ばれる、神様と結婚して神様に人生を捧げて生きる方たち(修道士、修道女、シスターと同じ)は、主に教会活動に時間の大半を投資して生きている方々もいます。
けど私の周りのスターたちは自分の意志で「神様に人生を捧げる」と決心して生きています。
「洗脳」されてやっているわけではなく、自分が好きでやりたくて自らそうしています。
そういう方たちも飲み食いしないと生きていけないので、普通に教会近くのスーパーで会うこともあります。
これは本当の話、教会近くのヨークフー●でばったり牧師に会って、普通にさば缶とか買っていて笑いました。
さば缶牧師…。
遊びも一緒に行ってくださる方が多く、私は昨年ディズニーの展示会に一緒に行きました。
宗教を信じるだけで自由意思がなくなり、自分で判断し決定することができなくなるでしょうか?
私自身信仰を持つ前は、「宗教コワイ。変なツボを買わされる。お金巻き上げられる。洗脳される。人生を台無しにされる」と思っていました。
なので「宗教=洗脳」というイメージを持つ気持ちはとっっっっっっってもよくわかります。
けどふたを開けて見たら全然そんなことはなく、社会や家族との隔たりが切れることもなく、普通~に生活しています。
むしろ私は信仰を持ち始めてからの方が自由になったなと感じています。
というのも、私は「~べき」思考や「~しなければならない」思考が元々とても強く、メディアなどで見聞きしたことや実際に自分が経験したことなどから作り出した「こうあるべき理想(の人間)像」にガッチガチに縛られていました。
社会や家族、他人の期待が最優先で、自分の判断や思いは求められていないと思っていたので、わりと本音を押し殺しながら生きていました。
ある意味その方が「洗脳」状態に近かったのかな?と(今振り返ると)思います(^^;
自分で自分を洗脳していた感じです。
けど御言葉やカウンセリング、お祈りを通してむしろその理想像が崩れて、信仰を持ち始めてからの方が自分で自由に判断し選択し決められるようになりました。
え?
「今の方が自由だと思うこと自体洗脳されてるのではないかコイツ」ですと?
むむーっ!
これが目に入らぬかっ!(ベーーーイ)
洗脳されているとしたら私はベイマックスに洗脳されているのではないでしょうか。
冗談です。自ら好きでベイマックスを買っています。
話がだいぶそれましたが、自分を見ても周りの会員たちを見ても、「洗脳」されていて強制わいせつ行為を拒めない状態にある人はいませんし、今までそういう会員に会ったことも、話を聞いたこともありません。
本人たちの証言に矛盾がある
告訴した人たちに対して証人尋問が行なわれたとき、本人たちが「性的な愛を通じて救いを得るといった教えはなかった」と自ら証言していたとのこと。
また、「性的な要求を拒否したら地獄に行くという話もなかったし、性的な意味での新郎・新婦だと学んだことはない」「違法な行為を容認するような教えはなかった」とも証言していました。
つまり彼女たちの証言には矛盾があることがわかります。
告訴している人たちの一人が、性被害に遭ったと言う期間に本人が書いた自筆の日記があり、それを読むとその方は自由に家族関係も維持していたことがわかります。
※裁判でも本人が自分の日記であると証言しています。
検察官は「先生が絶対的な権威を持つ神様の存在だから、先生の言うとおりに性的な行為を受け入れるしかなかった」と主張しているようです。
けどそもそもそんな教えはないですし、告訴した本人も先生のことを神様と考えていたわけではありません。
彼女は日記で、「今でも続けて男を見ていつもロマンを幻想して」「私のこれらの病気を直してくださり」と告白していて、肉的な愛(異性)を求める自分の考えを「病気」とまで表現しています。
「異性の誘惑、私にとっては、一番大きな越えるべき山」とも書いていて、葛藤に打ち勝とうとする意志があったことがわかります。
つまり検察官が表現するような「洗脳」はされていなくて、しっかり自分で判断できる状態にあったということです。
本人が性被害を受けたという期間、本当に自由意志がなく自分で物事を判断できない状態ではなかったということは、日記を読めば明らかではないでしょうか。
まとめ
今回は「洗脳」に焦点を当てて個人的な感想を書きました。
まとめると、
・検察官が主張する「洗脳」は誰がいつどのような方法で行なわれたのか不明なうえ根拠や証拠がない
・検察官が主張する「洗脳」の内容を私は11年以上キリスト教福音宣教会にいて一度も聞いたことがないし、そういう話をされたという会員にも会ったことがない
・私がもし「洗脳」されているというならベイマックスに「洗脳」されてないですか?
・会員たちは自由に外で遊んだり学校に行ったり会社で働いたりしている
・告訴している本人たちの証言に矛盾がある
・本人自筆の日記を読む限り、性加害を受けたという期間、自分で考え判断する能力があったとみられる
以上から、個人的には「本当に洗脳状態にあったの?」と疑問を抱きます。
他の記事にも書きましたが、私は性犯罪自体は許せません。
本当に性犯罪を犯した人に対しては、きちんと罪を償ってもらいたいです。
かといって、冤罪によって誰かの人生が狂わされることは望みません。
公平で公正な裁判となるよう、引き続きお祈りします。