コスプレを通して掘り出されたトラウマ

闘病の経緯

コスプレを初めてから3年以上が経ち、最初はDハロだけだったのが最近は徐々に幅を広げていっています。

アニメのキャラクターもゲームのキャラクターもし始めたし、ディズニー以外のコスプレイベントにもちょこちょこ参加しています。

コスプレをしていると必ずぶち当たる壁がありますが、

衣装と小物制作問題です。

アニメや映画だとそこまで衣装の種類は比較的限られると思いますが、ゲームはイベント毎に新しい衣装がどんどん出てきます。

しかも特に衣装がかわいかったりストーリーがよくて思い入れが強かったりするイベントだと、「この衣装のこのキャラクターのコスしたい!」と思ってしまいます。

オタクの性ですね。

けどそういう衣装、特に新しい衣装は基本的に売っていないので自分で作るしかありません。

XなどSNSを見ると未経験、むしろ裁縫は嫌い、服飾科に通っていたわけではないという方でも、マジでゼロから衣装を作り上げているコスプレイヤーさんがたくさんいらっしゃいます。

尊敬しかありません。

私も衣装を作ったことがあるのでわかりますが、キャラクターへの熱い愛がなければ絶対不可能です、本当に。

コスプレイヤーさんのキャラクターへの熱い愛、ものすごいです。

かく言う私も、2キャラだけ衣装をちょこっと作った経験があります。

いうて私の場合、母と姉が服飾科大学卒という最強の後ろ盾がいて、結局手伝ってもらったので完全に1人で仕上げたわけではないのですが…。

しかも全身ではなく衣装の一部だけを手作りし、あとは既存のものに少し手を加える程度でした。

それでも私は「もう二度とやりたくない」と思いました(笑)。

元々手先が不器用なので裁縫に対する苦手意識がものすごく強く(母と姉がプロすぎて基準がおかしいのもある)、裁縫だけは何が何でもやりたくない人でした。

それを超えるほどの愛が溢れて衣装作成をする!と決めたものの、過程はものっっっっっっすごくストレスでした。

出来上がった後はもちろんうれしかったですが、それ以上に「もう二度と作りたくない」という思いも同じくらいありました。

それでもコスプレイヤーさんたちは徹夜してでもやりたい衣装をつくりあげる方が多いので、それができない自分を責める気持ちになり、一時期つらくなりました。

そこでふと立ち止まり、「どうして裁縫にここまで抵抗があるのだろう?何がそんなに嫌なのだろう?」と考えてみました。

お祈りして神様とも対話しそれを基に考えた結果、幼少期のトラウマを思い出すからだということに気づきました。

母方の祖母も母も姉も代々服飾科卒で裁縫や編み物が大好きで、ちょっとしたものはちょいちょいと作っていました。

3人とも「ないならつくれ」が口癖でした。

つくれないから物が売れるんだよ!!!

つくれない人の気持ち考えて言えや!!!

と毎回心の中でブチぎれていたことを今は悔い改めます。

けど「ないならつくれ」と言われる度に、「どうしてそんな簡単なものもつくれないの?」と言われているように感じてしまって、つらかったのです。

誤解のないように補足すると、3人ともそのような意図では言っていなくて、私の脳の特性上勝手に被害妄想をしていただけなのでご安心ください。

家庭科の授業の課題やコロナ禍と休職期間が重なって暇していた時など、裁縫や編み物に挑戦したことは何度もありました。

その度に私は手こずっていて、見ていられなかったらしい母親が、私がやっていたものを横からとってやってしまうことが度々ありました。

自己肯定感の低さの原因―過保護な親」で少しご紹介した通り、こういう行為は子どもの自信を失わせるそうで、当時は気づかなかったのですが、意外と傷になっていたようです。

「どうせ私はできない」という喪失感、「何やってるの!貸して!」という母や姉のイライラした声。

裁縫をするとなると、どうしてもそういった過去の記憶が蘇り、緊張で喉がきゅっと閉まるのを感じます。

全然自覚がありませんでしたが、結構トラウマだったようです。

コスプレというトラウマと一見全く関係なさそうな趣味を通して、初めて自覚しました。

今後もコスプレを続けるのであれば、衣装や小物を作るかどうか問題は常に伴うため、克服すべき時なのかもしれません。

現に2年ほど前にコスプレ衣装の製作を母と姉が手伝ってくれた時、2人とも「特技が違うだけだよ。こころは英語が得意でしょう?今度私が英語で困った時は助けてね」といってくれて、私が小さい頃に抱いた恐怖心や喪失感はもう必要ないのだなと思いました。

自宅にはミシンがなくて衣装をつくるとなると実家に帰らないといけないけどそもそも気持ち的に実家に帰りたくない、という時間・物理的・精神的な問題もあるので、自分の体調と要相談ですが、もしコスプレを通して神様がトラウマを癒やそうとしてくださっているのであれば、それに従いたいです。

楽しくコスプレを続けていけるよう、模索しながら成長していきたいです。

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